イップスになったプロ野球選手は?原因や症状、克服法など徹底調査!

プロ野球ファンとして日々試合観戦や選手の情報に触れていると度々目にする「イップス」という単語。

最近は阪神・藤浪晋太郎選手がイップスなのでは?と噂されていますので、気になっている方も多いのではないでしょうか?

今回は

  • イップスの原因・症状
  • イップスになったプロ野球選手
  • イップスになったプロ野球選手の克服法

の3点について徹底調査しました!

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イップスとは

イップスとは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りにプレーすることが出来なくなる症状のことを言います。

本来ではゴルフの分野で用いられた言葉ですが、現在はスポーツ全般・スポーツ以外の分野においても使われる言葉です。

イップスの原因

イップスの原因の一つとして考えられるのが「心因性動作失調」という心理的な要因で普段できるはずの動作ができなくなることです。

心理的な要因として、以下の5つが挙げられます。

  • 強迫観念
  • 記憶
  • 環境
  • ケガ
  • 自責感

特に野球選手ではピッチャーがイップスになりやすいとされています。

野球は団体競技であり特に重要な役割を果たすピッチャーは、上記のようなプレッシャーやストレスを感じやすいポジションと言えるでしょう。

また、イップスは精神的ショックが原因のためプロ・アマチュア問わず高校生・ジュニア選手でもイップスに陥る可能性は十分にあります。

イップスの症状

日本イップス協会が定めるイップスの症状は

「スポーツの集中すべき場面で、プレッシャーにより極度の緊張を生じ、無意識に筋肉の効果を起こし、思い通りのパフォーマンスを発揮できない症状」

とされています。

野球選手の具体的な症状は以下のように挙げられます。

  • キャッチボールができない
  • 相手にボールが届かない
  • 牽制球が暴投になる
  • 投球時の指先の感覚がなくなる
  • 悪送球が目立つようになる
  • バッティングでスイングが上手くできない
  • キャッチャーのサインミス・リードミスが多くなる

次の項目では、実際にイップスを患ったプロ野球選手について紹介。より具体的なイップスの原因・症状やそれぞれの選手の克服法についてまとめていきます。

イップスになったプロ野球選手

調べるとイップスになったプロ野球選手は、程度の差はあれど本当にたくさんいらっしゃるようです。

今回は有名なプロ野球選手を厳選してご紹介します!

イチロー

日本人初のメジャーリーガー外野手で、MLBシーズン最多安打記録を保持するなど世界で活躍したイチローさん。

なんと高校2年生の春にイップスを発症していたとテレビで告白されていました。

イチローさんのイップスの原因は、1年生はゴミ・2年生は人間・3年生は神様といった野球部内での厳しい上下関係が精神的負担になったようです。

高校時代はピッチャーだったイチローさん、「ゴミが神様に投げるわけですから、それは大変なもん。」と振り返られました。

イップスの症状は97年頃まで続いていたそうなので、オリックスが日本一になった時もまだイップスだったというのが驚きですね。

イチローさん本人が語るイップスの克服方法は「センス」だそうです。

プロ入り当時もイップスを抱えていたため外野手にコンバートし、いつの間にか治っていたといいます。

松井稼頭央

日本人初の内野手メジャーリーガーで、西武ライオンズやニューヨーク・メッツなど日米で活躍しました。

松井稼頭央さんはメジャー移籍後、エラーが積み重なったことが原因でイップスになりました。

「捕球の際にボールが消える」「突然足が動かなくなる」という症状があったそうです。

2011年に楽天に移籍して外野手に転向し、イップスを克服しました。

【関連】松井稼頭央の全盛期はいつだった?成績から徹底解説!筋肉がすごい!

内川聖一

2022年に現役を引退した内川聖一さんですが、プロ入り後にイップスになっていたようです。

2000年に横浜ベイスターズに入団し、当初は内野手としてセカンドを守っていました。しかしイップスになりファーストへの悪送球が増えます

原因について詳しい事はわかりませんでしたが、外野手に転向し送球の不安から解消されることでイップスを克服したそうです。

【関連】「横浜を出る喜び」「巨人を出る喜び」って何?移籍選手大活躍の裏側

岩本勉

元日本ハムファイターズの投手で、現在は野球解説者・YouTuberとして活躍されている岩本勉さんもイップスの経験者です。

原因はなんと二軍でのバントフォーメーション練習中の内野手の度重なる舌打ちだったといいます。

驚くべきことに上記の練習で投手陣全体に制球難が蔓延し、中でも岩本選手はイップスになるほど重度だったそうです。

イップスを発症後は室内練習場で投げる感覚を取り戻すような練習を重ねることで、1年あまりでイップスを克服し実践復帰しました。

しかし本人によると小学生の頃からイップスの疑いがあり、症状が出たり治まったりを繰り返しながらある程度の範囲に投げる技術を身に着けたといいます。

また、岩本さんはYouTubeでイップスの経験や克服時のエピソード、向き合い方や改善法を語られていました。

阿部慎之助

通算2000本安打に400本塁打を達成し、巨人軍のキャプテンと4番・キャッチャーを務めた球界屈指の名選手。

原監督に「史上最強のキャッチャー」とまで言わしめた阿部慎之助選手ですが、なんと2度もイップスに悩んだそうです。

1度目は大学時代、阿部選手は投手への返球ミスで大暴投してしまい三塁走者をホームに帰してしまったことが原因といいます。

以降、阿部選手は三塁に走者を置くと返球ミスを思い出しリードも捕球もめちゃくちゃになってしまい、一時は外野手への転向が考えられたほど

しかし自身の失敗した映像を何度も見返し「悔しい」という思いを力にしてイップスを克服します。

2度目はプロ入り後2、3年目で、プロ1年目にファンやマスコミから批判を浴び続けたことが原因だそうです。

「投げるのもサインを出すのもイップスになった」といい、考え込むうちに投手への返球やサイン交換、二塁送球などミスが目立つようになりました。

この時は当時巨人に在籍していた上原浩治選手が「いいよ、もうこの辺に投げてこい!」とミスを責めずに受け入れてくれたことが克服を助けます

また、阿部選手が上原選手に精神面での助言を求めた際に「なるようにしかならん」と言われ開き直ることができるようになったこともイップスの克服に繋がったと言います。

【疑い】藤浪晋太郎

大阪桐蔭のエースで鳴り物入りで阪神に入団した藤浪晋太郎選手ですが、2016年以降、制球難に苦しみ、イップスなのではと噂されています。

制球難が目立つようになった時期と精神的な負担を感じていたであろう事件が起きた時期が近いためにイップスと噂されていますが、技術的な問題と否定する意見もあるようです。

2023年にMLBオークランド・アスレチックスへ移籍しましたが、改善が見られない制球難を環境を変えることで克服しようとの意図もあると言われています。

藤浪選手のイップスの疑惑については、以下の記事で詳しくまとめています。

【関連】藤浪晋太郎の現在!イップスで引退の危機?トレードの噂は本当?

【番外編】川崎宗則

番外編として、イップスではありませんが元ソフトバンク・川崎宗則選手も精神的な理由で運動の障害をきたしています

2017年の故障からのリハビリ中に自律神経の病気になり、身体を動かすことを拒絶するようになったそうです。

川崎宗則選手について詳しくは以下の記事でまとめています。

【関連】ムネリン(川崎宗則)の現在は?病気で引退は本当なの?

イップスは「脳の記憶」をケアして克服できる

ここまで有名な野球選手を厳選して、それぞれのイップスの原因や克服方法を紹介してきましたが、どの選手も異なる原因でイップスに陥っていたことがわかりました。

前述の通りイップスは精神的な原因が運動に関わってくるため、これまでは根性や精神面のケアで長い時間をかけて克服することが大半です。

しかし、スポーツ選手にとって時間は貴重なもの。イップスの克服に時間がかかるほど、選手生命を脅かしかねない事態となります。

そこで、最近ではイップスの原因となる精神的な問題を「脳の記憶をケアして克服する方法」が注目されています。

詳しくは以下のリンクで紹介しているので、気になる方はあわせてご覧ください。

広告:「脳の記憶」をケアしてイップスを克服【ブルーバックミュージック】

まとめ:プロ野球選手のイップスの原因や症状・克服法は様々

プロ野球選手のイップスに関する情報は以上です。

意外にも有名な選手がイップスに悩んでいたりして驚きました。野球という競技の特徴もあるのかもしれませんね。

精神面が原因になるので、克服方法も人それぞれでした。

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