「横浜を出る喜び」「巨人を出る喜び」って何?移籍選手大活躍の裏側

移籍した選手が新チームで大活躍すると度々目にする「○○を出る喜び」というフレーズ。

今回は例のフレーズの大元、「横浜を出る喜び」が生まれた背景などを解説!

由来やこの言葉が生まれた背景、派生の「巨人を出る喜び」についてもご紹介します!

「横浜を出る喜び」とは?

2002年頃からの横浜暗黒時代、「横浜から移籍した選手は横浜在籍時よりも良い成績を残す」と言われていました。

そんな中、2010年オフにFA宣言した内川聖一選手が「すぽると!」のインタビューで

「僕自身、横浜を出ていく喜びを感じられますけど」

と発言したことが由来です。

そしてソフトバンクに移籍した内川選手は大活躍。

以降、横浜から移籍した選手が活躍する度に「横浜を出る喜びで活躍した」と揶揄され、さらには元横浜の選手に「横浜を出る喜びによる伸びしろ」が期待されるようになりました。

内川選手以外にも村田修一選手、藤田一也選手、チェン・グァンユウ選手も「横浜を出る喜び」で活躍したと言われています。

内川聖一は横浜を痛烈批判 蔑称「チック」

内川聖一選手がFA移籍した際、横浜は暗黒時代の真っ最中

ソフトバンクに移籍した内川選手は古巣に対する多数の批判コメントを残したことで知られています。

代表的なコメントをまとめてみました。

  • 横浜だと勝っても借金が多くて喜べなかった。
  • ここにいたら自分がダメになると思った。
  • 去年まで負けても自分のせいではないと思うこともあった。
  • 昨年までは優勝に関わることがなかったので、今年初めて交流戦にMVPがあることを知った。
  • 何も緊張感のないところで戦うよりも、こういうところでプレーすることにやり甲斐を感じる。
  • 横浜では誰を信用して良いか分からなかった。

あまりにストレートな物言い(畜生発言)から「畜一」「チック」という蔑称が付けられるまでに…

しかし、内川選手以外にも横浜を去った選手が古巣に対して批判的なコメントをすることも多くありました

また横浜暗黒時代の親企業だったTBSが離れてから、当時の横浜の劣悪な環境が明るみに出て「事実を指摘しただけで侮辱になる横浜さんサイドにも問題がある」との考えも出ています。

ちなみに、親会社がDeNAに変わり改善された現在は好意的なコメントが増えてきており、その場合「これは聖一」と言われるようです。

派生「横浜に入る喜び」

横浜の親会社がTBSからDeNAに変わってからはチームの環境改善が進み、DeNA移籍がきっかけで活躍する選手も見られるようになりました。

インタビューなどでは監督の中畑清氏やアレックス・ラミレス氏の元で培われていったチームの雰囲気、選手同士のコミュニケーションなどがプラスになった旨のコメントが見られるようになり、これは「横浜に入る喜び」と言われます。

「巨人を出る喜び」もある

横浜から移籍した選手が大活躍する「横浜を出る喜び」に加え、「巨人を出る喜び」もあり大活躍に繋がっている選手がいるようです!

「巨人を出る喜び」で活躍した選手は一岡竜司選手(広島)・平良拳太郎選手(DeNA)・和田恋選手(楽天)・大田泰示選手(日ハム)などが挙げられます。個人的には澤村拓一選手(ロッテ)もそうかな~。

ただし、巨人の場合は球団全体の問題ではなく選手を殺す補強厚すぎる選手層が原因であり、逆に巨人に入団したことで成績を伸ばすパターンも増えてきています。

サッカーでも「横浜を出る喜び」

なんと野球だけではなくサッカーでも「横浜を出る喜び」があるようです!

2017年に横浜F・マリノスから移籍した中村俊輔選手は、古巣について以下のようにコメントしていました。

  • 練習に行くのが辛い
  • 試合で勝っても喜びが起きない
  • マリノスの10番を脱ぐって言うのは考えたこともなかったですけど、それすらも脅かすような心理状態。

このようなコメントから「中村俊輔も横浜を出る喜びを感じた」とネタにされているようです。

まとめ:横浜を「出る喜び」もあれば「入る喜び」もある

「横浜を出る喜び」「巨人を出る喜び」についてのまとめは以上です。

環境が変わると大きく羽ばたく人がいることの良い例ですが、なんか横浜という地がスポーツと相性悪いのかな~とも思いました(^^;)