巨人セカンドレギュラーになるのは誰だ!?歴代セカンドと有力候補まとめ

6月19日に開幕したプロ野球、巨人はセカンド吉川尚輝で始まりましたね!

昨シーズンを振り返ると、巨人のセカンドには期待の若手が複数出場していました。しかし未だセカンドのレギュラーが固定できていない現状。

今回は巨人の歴代セカンドと、現在のセカンドレギュラー候補についてまとめました!

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巨人歴代セカンドレギュラー

これまでの巨人のセカンドレギュラーを、通算成績と取得タイトルと共に振り返ってみましょう。

千葉 茂:1938~1956

試合数1512
打率.284
本塁打96
打点691
主なタイトルベストナイン:7回(1947~1953)
野球殿堂入り(1980)
千葉茂の成績を詳しく

1938年4月29日に東京巨人軍に入団。2年目からセカンドのレギュラーとなります。以降、川上哲治、青田昇らと巨人の第1期黄金時代を築き上げました。

守備範囲が広いことで知られ、当時一塁の川上選手の守備範囲が狭かったことから、「千葉一二塁手」とも呼ばれました。

また、二塁手としてベストナインを7回受賞し、高木守道と並んで史上最多の受賞となります。

土井 正三:1965~1978

試合数1586
打率.263
本塁打65
打点425
主なタイトルベストナイン:2回(1968,1969)
ダイヤモンドグラブ賞(1978)
土井正三の成績を詳しく

1965年に読売ジャイアンツに入団し、2年目の翌1966年から正二塁手に定着。

「V9」の主力選手の一人として活躍し、V9前半は主に2番打者を務め、クリーンナップである長嶋茂雄選手や王貞治選手へのつなぎ役でした。

長打力はなかったが、1967年、1968年と2年連続で打撃ベストテン入り。犠打や走塁にも優れ、二塁手としては堅実で破綻の少ない守備を見せ1968年、1969年の2年連続でベストナイン受賞

1978年の引退後は、巨人一軍守備・走塁コーチ、オリックス・ブルーウェーブ監督、ラジオ日本解説者などを務めました。

巨人・仁志敏久がセカンドにコンバートされた際に熱心に指導し、不動の二塁手として育て上げました。

2009年9月25日、すい臓がんのため死去。

篠塚 利夫(和典):1976~1994

試合数1651
打率.304
本塁打92
打点628
主なタイトルベストナイン:5回(1961,82,84,86,87)
ゴールデングラブ賞:4回(1981,82,84,86)
篠塚利夫の成績を詳しく

当時の巨人監督だった長嶋茂雄氏に見込まれ、1975年度ドラフト会議で巨人より1位指名を受け入団。

巧みなバットコントロールと華麗な守備で鳴らし、「芸術的」と言われるプレーでシーズン打率3割以上を5年連続も含めて7回記録通算打率も3割を超えています。あのイチローも篠塚氏の打撃に憧れた一人だそうです。

年間エラー数も2回のみという年もあり、守備機会の多い二遊間としては驚異的な記録を出しました。

引退後は一軍打撃コーチ、一軍内野守備コーチ、一軍内野守備・走塁コーチ、一軍総合コーチを歴任。2009年WBC日本代表の打撃コーチも兼任しました。

また、日本テレビ、ラジオ日本の野球解説者や日刊スポーツ野球評論家なども務めました。

仁志 敏久:1996~2006

試合数1587
打率.268
本塁打154
打点541
主なタイトル新人王(1996)
ゴールデングラブ賞:4回(1999~2002)
仁志敏久の成績を詳しく

1995年のドラフト会議で巨人から2位指名(逆指名)を受けて入団。

1996年の開幕当初は二塁手としての起用であったが、シーズン途中から三塁手に定着。同年の阪神戦でサードゴロをトンネルしサヨナラエラーをしてしまい落ち込みましたが、それ以降守備の意識が高まりました。

コーチの土井正三氏、篠塚和典氏の熱心な指導もあり不動の二塁手に成長するが、2002年以降、故障や打撃不振が続き2006年には監督構想から外れたことにより自らトレードを志願。小田嶋正邦と金銭のトレードで横浜に移籍しました。

その後横浜、米独立リーグを経て2010年6月に引退。

引退後はテレビ・ラジオの野球解説者を務め、2013年には筑波大学院に合格し人間総合科学研究科で体育学を学びました。

その後、侍ジャパンの内野守備・走塁コーチを4度務め2014年からは12U代表監督にも就任。

2020年からは、江戸川大学社会学部経営社会学科の客員教授に就任。

2007年以降、セカンドが固定できていない巨人

仁志氏の移籍以降、セカンドには木村拓哉、脇谷亮太、藤村大介、片岡治大、ルイス・クルーズなどの選手がつきましたが定着には至らず。

一部のプロ野球ファンの間ではこんな噂も…

仁志の呪い

2006年オフに自らトレードを志願し横浜に移籍した仁志氏ですが、その移籍理由に「原監督との確執があったのでは?」との噂がありました。

2002年、2006年に原辰徳氏が監督に就任した際、原監督は清水・仁志の「ダブル1番構想」にこだわりを見せました。

しかし2002年以降の仁志氏は故障や打撃不振に見舞われ下位打線を打つことになったりスタメンを外されるなどし、2006年ついには監督構想から外れてしまい自らトレードを志願。

仁志氏の移籍以降の巨人はなんと10年以上も正二塁手不在。ファンの間では「これは仁志の呪いでは?」と言われています。

あくまで都市伝説的なものなので、信じるか信じないかはあなた次第!(笑)

現在の巨人セカンドレギュラー候補

それでは、現在の巨人セカンドレギュラー候補を昨年度の成績と共に見ていきましょう!

吉川尚輝

試合打率本塁打打点OPS
.12512.846

2019年は腰痛の悪化で早々に1軍を離脱してしまったのであまり参考になりませんが…

昨年は開幕から1番打者として11試合で打率.390を記録しスタートダッシュに大いに貢献した期待の若手。 今シーズンも開幕戦で逆転2ラン本塁打を打つなど打撃面でも華のある選手だと思います。

また、守備面では瞬発力・スピード感が特徴の吉川選手。このスピードがコントロールできるようになれば超がつく一流の内野手になると、井端和弘氏は語ります。(参考:週刊ベースボールONLINE)

今年は故障なくがんばってくれれば期待大ではないでしょうか!?

山本 泰寛

試合打率本塁打打点OPS
92.232210.679

昨年は開幕一軍でスタートしますが、1試合も出場することなく二軍落ち。その後、吉川尚輝の故障で一軍に再登録されると、スタメンで出場しアピール。

5月は好調でしたがその後調子を落とし途中出場が増えるものの、最終的に自己最多の92試合に出場しました。

出場試合数、打率はセカンド候補の中でトップです!

若林 晃弘

試合打率本塁打打点OPS
77.226521.685

昨年は吉川の故障や他の二塁手の不振が相次ぎ、交流戦の期間中から9月上旬まで一軍に定着しました。

交流戦ではチーム規定打席到達者トップの打率.333を記録。一時は交流戦の打率トップに立ちました。

一軍公式戦全体では5本の本塁打を放ち、77試合中58試合で二塁、17試合で三塁、6試合で外野、2試合で一塁、1試合で遊撃を守るなどユーティリティープレイヤーとして活躍しました。

安定すれば打撃・守備ともに期待できる良い選手になりそうですね!

田中 俊太

試合打率本塁打打点OPS
62.224414.631

昨年は開幕当初は7番三塁。当初はクリスチャン・ビヤヌエバとの併用でしたが吉川尚輝の故障により二塁手へ。

しかし自身の不調や若林、山本の活躍により前年より一軍出場機会は得られず成績を落としました。

田中選手は打撃よりも守備面の方に注目したい選手ですね。

増田 大輝

試合打率本塁打打点OPS
75.20006.606

育成ドラフト1巡目指名の期待の俊足です。

4月19日に一軍に昇格し、代走・守備要因として出場しました。5月5日の対広島戦では「1番・二塁」でプロ入り初のスタメン出場。育成出身の内野手としては初のスタメン出場を果たしました。

また、チームがリーグ優勝を決めた9月21日の対横浜戦では、延長10回表に決勝タイムリーを放ち勝利に貢献しました。

増田選手は打撃面は目立った成績はありませんが、昨シーズンはチームトップの15盗塁を決めるなど走力に期待が高まっている選手です。

守備成績No.1は田中俊太

ここで各選手のUZRを比較してみましょう。吉川尚輝は試合数が少ないのでちょっと外しますが…

  • 若林:487.2イニング UZR-6.5
  • 山本:342イニング UZR-4.2
  • 田中:242.1イニング UZR+2.1
  • 増田:99.2イニング UZR-1.4

田中俊太のみUZRが+でほかの選手は-です。守備力重視であれば田中を起用で間違いないですね!

まとめ:今年こそセカンドのレギュラーが決まってほしい!

巨人の歴代セカンドレギュラー、現在のセカンド候補のまとめは以上です。

ようやく今シーズンが始まって見てみると、やはり吉川尚輝の打撃には光るものがありますよね。あとは怪我なくシーズンを乗り切れるか…

しかし、これだけセカンド候補が揃っているのであれば、現時点での課題をクリアしてくる選手が多く出るほど故障など離脱時のカバーはしやすいですよね!

今後の選手たちの成績に期待します!

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