プロ野球「クライマックスシリーズ」はいらない!?問題点など徹底解説

リーグ上位3チームが日本シリーズ進出を争うクライマックスシリーズ。

いよいよ日本一が見えてきて、更に白熱した試合が繰り広げられるクライマックスシリーズですが、プロ野球ファンの間では「いらない」との声もあります。

今回は、クライマックスシリーズの概要と問題点を徹底解説します!

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クライマックスシリーズとは

クライマックスシリーズとは、プロ野球のリーグ戦終了後、各リーグの上位3チームから日本シリーズ出場チームを決める試合です。

2007年に導入されたシステムですが、ルールが少し複雑です。

クライマックスシリーズのルール

クライマックスシリーズは、リーグ戦終了後の10月頃に開催されます。

クライマックスシリーズにはファーストステージファイナルステージの2つがあります。

1.ファーストステージ

リーグ戦の2位と3位のチームが対戦する。

2試合先取3試合制。

2位チームの本拠地で行われ、勝利したチームがファイナルステージに進出する。

引き分けが発生し、勝利数が同じだった場合は2位のチームがファイナルステージに進出します。

2.ファイナルステージ

リーグ戦の1位とファーストステージを勝ち抜けたチームが対戦する。

4試合先取6試合制。

1位のチームには1勝のアドバンテージが与えられる。

1位チームの本拠地で行われ、勝利したチームが日本シリーズに進出する。

ファーストステージと同じく、引き分けが発生して勝ち数が同じだった場合は1位のチームが日本シリーズに進出します。

クライマックスシリーズは何故あるのか?

クライマックスシリーズを開催する大きな理由は、球団の収入を増やすことだと言われています。

クライマックスシリーズがあることによって、リーグ優勝が決まった後も3位争いが重要になるため、観客動員数が増えます

実際、プロ野球の1試合の売り上げは入場料や放映権料、グッズの売り上げなどで3億円近くの収入があるそうです。(参考:サンスポ)

リーグ優勝が決まって残りの試合が消化試合になってしまうのとでは大きな差があることは確かです。

クライマックスシリーズがいらないと言われる理由

上にまとめたクライマックスシリーズを開催する理由、ファンから見ると微妙な制度です。

では主にどんな理由でいらないと言われているのでしょうか?

リーグ優勝の意味がない

せっかく長いペナントレースを勝ち抜いてきたのに、クライマックスシリーズで負けてしまったがために日本シリーズに出られない可能性があります

例えば2019年もパリーグパリーグではリーグ優勝は西武ライオンズでしたが、日本シリーズに出場したのはソフトバンクでした。

こんなことでは、一体リーグ優勝に何の価値があるのでしょうか?

借金チームが日本シリーズに出場する可能性がある

現時点で、借金を抱えたまま日本シリーズに進出したチームはいませんが、クライマックスシリーズの3位のチームが借金を抱えている…ということはあります。(参考:ベースボールチャンネル)

今後、借金チームがクライマックスシリーズを制し日本一に…なんてことが起こったら、他球団のファンが納得いくはずがありませんよね。

クライマックスシリーズ 検討されていた代替案

最近の話ですと、2017年にセリーグの横浜ベイスターズは、首位広島に14.5ゲーム差を離された状態でクライマックスシリーズを勝ち上がり日本シリーズに出場しました。

これを受け多くの所でクライマックスシリーズについて賛成・反対の議論がなされました。これを受けて、MLBのように地区制を設けるなどの意見も出ましたが、日本は球団数が12と少ないこともあり難しいようです。

一応、リーグ優勝を成し遂げたチームが日本シリーズに出場しやすいようにとファイナルステージで1位チームに1勝のアドバンテージが付与されるというのが今の限界のようです。

まとめ:問題点の多いクライマックスシリーズ

クライマックスシリーズがいらないと言われている理由は以上です。

球団の収入や消化試合のことを考えると理にかなっているとは思いますが、いらないと言われてしまう一番大きな理由は「リーグ優勝したチームのファンが納得いかない」というところでしょう。

私も一プロ野球ファンとして、応援していたチームがリーグ優勝にも関わらず日本シリーズに出場できないとなれば納得はいきません。

しかし球団の収入面のことを考えると、むやみに無くすわけにもいかないのだなというのが感想です。

今後、クライマックスシリーズというものがどのように扱われていくのか、注目です。

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